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Today's hotel |今日のホテル Volume.86
Released at 15 Mar. 2005

Le Pavillon Hotel
クラシカルなホテルの優秀なコンシェルジュ
初めて訪れる街の宿泊先を決める時、ネットのありがたさを痛感します。 今回ニューオーリンズへ旅するにあたり、まずはじめに人気の高いホテルを調べたところ、コンベンションが開催されるのか、軒並み満室でした。 フレンチ・クォーター内にあるホテルもこれだという決め手に欠き、ホテルのHPや代理店の口コミ欄を参考にして、最後は何事も経験だと覚悟を決めて選んだのが、ル・パヴィロン(仏語読みなら、ル・パヴィヨン)でした。
実際に泊まってみたら、これがスリーベースヒット。フレンチ・クォーターなどからやや離れた立地は、観光目的にはベストではありませんが、ここで出会った優秀なコンシェルジュのおかげで、そんなマイナス面がちっとも気にならない、大満足の滞在でした。
初めて訪れる街では、ファースト・クラスのホテルに泊まり、そのコンシェルジュを活用するのが、一番効率がいいと思います。観光プランの提案も的確でしたし、レストランの選択もこちらの希望をかなえる以上の満足を与えてくれました。 予約後、メールで事前の手配や相談に乗ってもらい、コミュニケーションを取っておくと、コンシェルジュ側も初対面という感じがしないらしく、一層丁寧に対応してくれるような気がします。
ル・パヴイロン・ホテル
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基本情報
名称: ル・パヴィロンホテル
所在地: 833 Poydras Street, New Orleans, LA 70112
TEL: +1-504-581-3111
FAX: +1-504-522-5543
室数: 226室
主な施設: レストラン バー ラウンジ フィットネスジム プール
URL: http://www.lepavillon.com/
プロフィール: 1907年にHotel Denechaudという名前でオープン。その後、何代かオーナーが替わり、1970年代にLe Pavillonと名づけられた。 その際にファサードの列柱や巨大な立像、ロビーのボヘミアングラスのシャンデリアなどを設置し、19世紀から20世紀に移り変わる頃のエクステリアとインテリアに統一した。 Historic Hotels of Americaのメンバー。
泊まった部屋: Deluxe Room ツイン1泊室料 239米ドル (税別:州税13% &宿泊税1泊1米ドル)
撮影時期: 2005年02月

詳細情報

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グリーク・リバイバルのファサード
ニューオーリンズの空港からタクシーで30分ほどで到着したホテルは、予想以上に堂々としたファサードを持っていた。
シルクハットに燕尾服を着たドアマンに手を差し出され、一瞬とまどったが、南部のレディはきっとこんなふうに階段を上ったのだろうと想像しながら、その手に導かれてエントランスを入った。
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20世紀初頭の歴史的建築
ホテルの側面。出窓になった部屋もあるようだ。1階の窓には、ホテルの紋章の入った日よけテントが張られている。ヨーロッパのどこかの街角のような眺め。
ホテルは、ビジネス・ディストリクトの中にあり、観光の中心である、フレンチ・クォーターには徒歩10分程度、アメリカン・フットボールなどが開催されるスーパードームには車で5分程度の距離。すぐそばを路面電車が通っているのが、もの珍しかった。
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美しい廊下
ロビーの豪華さは客室階の廊下にも続いていた。最新のホテル建築ではもう望めない幅の広い大理石張りの廊下には、シャンデリアが下がり、絵画が架けられている。ドア枠の上にもシンプルながら装飾が施され、往年の雰囲気を伝えている。
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エレベーターにもドレープ
手描き模様のエレベーターのドアの周囲にもサテンのドレープが架けられていた。
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十分なメンテナンスと清掃
泊まった部屋は、デラックスルームでクィーンサイズのツインベッド。写真は、昼間ベッドメイクされた時の様子。クラシカルなしつらいだが、装飾過多でないところがよかった。
ヒストリック・ホテルというと、ただ古いだけという所もあるので、少々不安だったのだが、メンテナンスや清掃も行き届いており、くたびれた感じはまったくなかった。
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広めの部屋に大きめの家具
ベッドルームだけでも30平米弱はあると思われる部屋だが、ベッドもアーモアもかなり重量感があり、二人で泊まると少々狭いと感じた。
写真は、部屋の奥から入り口方向を撮ったもの。左側のドアが出入り口、右側のドアはクローゼットで、バスローブ、セイフティボックスなどが用意されていた。 アーモアには、上段にTV、下段にはミニバーと小さな引出しが収納されている。天井にはシーリングファンが回り、南部の雰囲気をかもしている。
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全室無料LAN接続
このホテルでは、全室無料でLAN接続ができる。小さなアンティーク風のデスクは小さく、書類を広げるのは苦しいだろう。
ターンダウン・サービスをしてほしい時には、部屋の外側にあるカードキーの差込み口に、専用のカードを差し込んでおくというシステムを取っている。
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シッティング・スペース
ブルーとローズをメインにしたカラースキームは、椅子のファブリックにもうかがえる。ただし、外出している時間が長く、ここでくつろぐことはついになかった。
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意匠をこらした天井
細長い窓をぜいたくなドレープが縁取り、高い天井の四隅には花模様が描かれ、さりげない意匠がほどこされている。
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カスタムメイドのシンク
バスルームはやや狭く、入り口すぐ左側にシンク、その奥にトイレ、右側にバスタブという配置。シンクは、楕円のシェイプが優雅で、内側にホテルの紋章と植物の柄が描かれている。蛇口もクラシックな感じで統一されている。バスアメニティは、自然化粧品系でホテルブランドのものだったが、ごく普通。
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シャワーヘッドにご注目
陶製のシャワーヘッドは初めて。ガラスのスィングドアがシャワーカーテンの代わりになるはずが、バスタブとの隙間からシャワーの湯がもれてしまうのには困った。
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伝統の就眠儀式
毎夜10時から11時の間ロビーで供される、ピーナッツ・バター&ジェリーサンドイッチ。ミルク、ココアと共にベッドに行く前に食べるという、アメリカの(?)子どもたちの習慣を、大人たちが懐かしむのに最適。
実際、アメリカ人のゲストたちは、子ども時代の思い出話をしながら、大喜びだった。特に美味しいわけではないが、なかなか粋なイベントだと思った。
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楽しさ溢れるフレンチ・クォーター
ニューオーリンズといえば、フレンチ・クォーター抜きに語れない。実際には、一時期統治していたスペインの文化も融合した建築様式らしい。 有名なバーボン・ストリートと並行しているロイヤル・ストリートには、多くのギャラリー、アンティーク・ショップなどが並び、1軒ずつ覗いていると時間のたつのも忘れてしまう。 面白い範囲が凝縮しているので街歩きにはぴったり。夜はまたちがう顔を持つ、妖しい魅力の詰まった街。
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From Editor | 編集後記
先週の火曜日には春を実感させる陽気でしたのに、先週末から真冬に戻ったかのようでした。 例年のことながら、春は行きつ戻りつして、気がつくとあぁ春になったなぁと思わせるところがあります。 今週末は3連休の方が多いでしょうが、春を探しにどこかへ行く予定はありますか。

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