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Today's hotel |今日のホテル Volume.110
Released at 20 Sep. 2005

天空のホテル四季
北アルプスの絶景が楽しめる山岳リゾート
岐阜県北部、新穂高温泉にある天空のホテル四季は、丘の上の一等地をしめ、北アルプスの山々が一望できる絶好のロケーション恵まれています。夏には穂高岳や槍ヶ岳が山頂まで見えることは少ないそうで、宿泊時にも稜線には雲がかかったままでしたが、それでも3階のテラスから眺める景色は、非常に雄大なものでした。山の大きさや緑の濃さ、時間によってさまざまに色を変える山肌や、雲の流れに感銘を受け、何度もこのテラスを訪れました。
70平米という十分すぎる広さを持つ客室には、半露天風呂があり、木肌を活かした家具が置かれ、寝心地のよいベッドがあります。カラフルなソファを配したロビーも、大きなガラス窓の外の緑を見ながらくつろげます。フレンチの夕食はまずまずの水準ですが、暮れなずむ山並みの絶景を楽しめるのは特筆ものだと思います。
しかしながら、ソフト面ではいくつかの点で物足らなさを感じました。たとえば、夕食の料理がスムーズに出て来ず、3時間以上かかったこと、朝食の和洋の選択を3日前までに強いられること、決められたチェックイン時刻前には、清掃中とのことでロビーにも入れてもらえなかったことなどです。
それぞれ理由はありましたが、ゲストのニーズに応じたフレキシブルな対応ができないのは、ひとり1泊2食3万円超の料金や、ホテルと名乗るにふさわしいサービスレベルとはいえません。残念な点もありましたが、あの雄大な景色は捨てがたく、ぜひ改善してほしいとマネージャーにも伝えました。
ゲストの少ない時期に訪れた知人からは、すばらしい対応だったと聞いていますので、そういう時期に訪れた方が、より楽しめる宿かもしれません。
天空のホテル四季
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基本情報
名称: 天空のホテル四季
所在地: 岐阜県高山市 奥飛騨温泉郷 新穂高温泉中尾高原
TEL: 0578-9-2018
FAX: 0578-9-2129
室数: 18室
主な施設: レストラン 貸切露天風呂3
URL: http://www.tenku-siki.com/
プロフィール: 2001年新築。オーナーファミリー中心の運営。標高1,100メートルの高原にあり、2,000メートル級の山並みをごく間近に見られるロケーションが魅力。
泊まった部屋: 103号室 一休.com デラックスツインプラン利用 2名利用 69,600円(税サ込み)
撮影時期: 2005年08月
投稿者: ピクシー

詳細情報

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ちょっと意外だった外観
外観を見た瞬間、雑誌やHPで紹介されていたリゾートホテルのイメージとはちょっと違うものを感じた。
四角いコンクリートの建物の上に山の形の装飾がかぶさり、ホテルの名前が描かれている建物のテイストは、もう少し自然豊かな回りの環境との調和が考えられても良いのではないかと思える。装飾は、近くにある錫杖岳をかたどったものだと聞いた。
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荘厳な雰囲気の錫杖岳
周辺をドライブしてみると、北アルプスの山々が主役となるスケールの大きな眺めが、あちこちで楽しめる。
特に、新穂高温泉のある谷をはさんで槍や穂高と向かい合う錫杖岳(写真)は、山伏の持つ錫杖のような尖塔が天にそびえ、雲の中から現れる頂きが荘厳な山だった。
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縦長空間の大きさを生かしたロビー
エントランスを入った瞬間、外観とは別の意味での意外性に驚かされた。縦に長く、天井の高い大きなロビー空間は、なかなかしゃれていて、外観からは想像できないほど洗練されている。さらに、突き当たりの大きな窓からは、森の緑を通した光があふれている。ここが大自然の中のホテルであることを納得させられた瞬間だった。
写真はエントランス側から撮ったもので、左がフロント、右側が客室。
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容積の大きさに驚かされる客室
客室は、天井が高いことやインテリアが最小限に抑えられていることから、70平米という広さから想像できる以上にゆったりとした造りになっている。
ドアを開けると、小さな玄関間があり、左側に広めのトイレへのドア、正面に主室へのドアがある。主室へのドアを開けると、セミダブルのツインベッドが小さく見えるほど大きい室内の空間に驚かされた。
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露天気分が味わえる浴室
桧の浴槽の風呂は温泉ではないが、大きな窓から外の緑が見渡せて、露天風呂に近い感覚を味わえ、気持ちよい。外から見られるのが気になる人は、ブラインドを引けば良い。
ただし、窓の外に貸切露天風呂の小屋が見え、しかも、ゲストの動線が窓の下を通るのはいかがなものか。高さがあり、部屋の中を覗かれることはないが、開放的な浴室の下を人が通るのは、あまり良い位置関係とは言えない。
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やすらぎが欲しい部屋のインテリア
客室の奥から入り口方向を見たところ。家具調度類を最小限にしてシンプルな部屋を造るという哲学は理解した上でも、少々さびしい感じがする。部屋のどこかに野の花を生けるなど、もてなす心の温かさをゲストに感じさせるような、ちょっとした工夫があればと思った。
とは言え、部屋は広いに越したことはない。特注というベッドのリネンも心地よく、ぐっすり眠れた。
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木肌を活かした工芸作家の家具
ベッドの正面に固まって置かれた家具調度類は、無垢の木肌を活かした、山のリゾートにふさわしい質感。クローゼットも大きく、バゲージラックの下にも引き出しがあるなど、使い勝手はとてもよかった。TVの下にある、ミニバーの料金が良心的なのには感心した。
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個性的な椅子
片袖の椅子は、座面も低く、すわっていて楽だった。椅子の片袖には、茶碗が置けるほどの幅があり、便利。茶器にふたが付いていて、紅茶を入れる時など、ティーバッグでも美味しく淹れられるのが良い。
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貸切露天風呂
3階にあるテラスから見た貸切露天風呂。木造の脱衣場が掘っ立て小屋のように見えてしまうのが、少し残念である。
3つある温泉露天風呂は、建物の向こう側に造られていて、地下1階から庭を通って向かう。予約制ではなく、鍵を使用してゲストが自由に使うシステムだが、18室に対し、3つあるので、不便は感じない。地下1階には、屋内に男女別の温泉大浴場もある。
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秘湯の趣き
一番左側にある「錫杖」という露天風呂を利用した。奥に見えるのが脱衣場で、石組みの浴槽には屋根も何もなく、まったくの露天である。森の樹木が目の前にそびえたち、入浴と森林浴が同時に楽しめる。自然の中で掛け流しの温泉につかり、木々の梢ごしに空を見上げていると、目の前に蝶々が一羽飛んでくるというように、秘湯の趣きすら感じられた。
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雄大な山の景色を楽しめるレストラン
3階のレストランは、雄大な山の景色が楽しめる。特に夕食時、暮れなずむにつれて、少しずつ色を変えていく稜線の美しさは特筆ものだった。ただ、夕食の料理がスムーズに出てこないため、外が暮れきった後は、時間を持て余した。
ホテルのHPにも「満室時のお食事のご提供の仕方を再チェックしています。」と書かれているが、フロントとレストランの両方を同じスタッフが担当している姿を見ていると、満室時には人手が足りないように感じられた。
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フレンチの夕食はまずまずの水準
最初に出された「カリフラワーのムース雲丹添え」(写真左)は、コンソメのジュレとのバランスが良く、一番楽しめた。「飛騨牛のポワレ」(写真右)もおいしかった。「ウナギと香草のテリーヌ」は塩味を控えすぎて味が平板に感じられ、「スズキのポワレ・にんじんのピュレソース」のソースも甘すぎたが、デザートは秀逸だった。
ワインリストは、リーズナブルな価格のものを揃え、好感が持てた。
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カラフルなロビーラウンジ
1階と2階にあるロビーラウンジには、鮮やかな若草色の革張りソファが置かれ、色彩に乏しい客室内とは好対照である。
窓の外に見える豊かな緑と大理石張りの床が、原色のソファと調和して、居心地のよい場所だった。ソファの座り心地も良く、山の写真集などを見ながら、のんびり過ごせた。
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太陽と雲が織りなす絶景
天候が回復した翌朝に、テラスから見た山々の眺めは、前日と光が違っただけで、別の景色のようにさえ感じられた。
季節と天気さえ良ければ、ここでオープンエアの朝食を楽しむのがおすすめだと思う。ただし、外で食べられるのは洋食のみで、予約時か、少なくとも3日前までに通知しないと対応不可能とのことなので、ご注意を。
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手作り感の伝わる和朝食
オープンエアのもとで焼きたてのパンをいただくことが叶わず、和朝食を室内でいただいた。 サケ、温泉卵、茄子とししとうの煮付け、おひたし、酢の物など、朴葉味噌以外あまり土地柄を感じさせないメニューだったが、手作り感は伝わってきた。
今度来る時は、パラソルの下で、雄大な山々を背景に洋朝食を食べたいと思いつつ、これはこれで美味しくいただいた。
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From Editor | 編集後記
暑さ寒さも彼岸まで」のことわざ通り、この頃少し秋めいてきました。 今年は、めずらしく東京で中秋の名月を見ることができました。昔は、原っぱから取ってきたすすきを花瓶に活け、お団子をお供えしたりしたのですが、もう長いこと、そういうことをしなくなっていました。 お月さまを眺めながら、ふと、子どもの頃を思い出していました

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