Hotel Archives | ホテルアーカイブズ通信

	Volume.68 Released at 12 Oct. 2004

グランドハイアット福岡
居心地のよいバスルーム、心にくい照明

久しぶりに訪れた福岡は、博多駅周辺から広がる都心部に新しい複合ビルが建ち、福岡ドームのあるウォーターフロント開発地の「シーサイドももち」も、すっかり街として根づき、とても元気に見えました。
前回訪れた時は食事だけだったグランドハイアット福岡に、今回は泊まってみました。ここのロビーラウンジは一部吹き抜けになっており、オペラハウスのバルコニー席を思わせるフロアの重なりが独特の雰囲気をつくりだしています。オープンして8年たち、福岡随一のラグジュアリーホテルの地位を確固たるものにしているのは、このロビー風景にも起因していると思います。
さらに、泊まってみてよかったと感じたのは、充実したバスルームと心にくいほどの照明の使い方です。床や壁一面が大理石貼りの豪華なバスルームもいいですが、このホテルのようなコンパクトに配されたバスルームも好きです。効果的な照明に、リラックスできるようにという配慮がこれだけ感じられたのは、初めてかもしれません。


名称：	グランドハイアット福岡
所在地：	福岡県福岡市博多区住吉1-2-82
TEL：	092-282-1234
FAX：	092-282-2817
室数：	370室
主な施設：	レストラン　バー　ラウンジ　フィットネスジム　プール
ＵＲＬ：	http://www.grandhyattfukuoka.com/
プロフィール：	1996年、博多駅から徒歩10分の距離にある複合施設キャナルシティ博多の一角に、日本初のグランドハイアットホテルとしてオープンした。キャナルシティには、ショップ、レストラン、劇場、映画館などがあり、複合エンターテインメント施設として、多くの人でにぎわう。すぐそばには、繁華街中洲もあり、便利な立地。
泊まった部屋：	グランドデラックスツイン　一休.com サンデーハイアットプラン　1泊1室朝食、その他特典付き（2名分）　24,150円(税サ込み）
撮影時期：	2004年10月

広々した客室

泊まった部屋は、グランドデラックスツインで、37平米の広さ。この部屋は中洲側だったが、廊下の反対側はキャナルシティ・ビューとなる。部屋によっては、5階建てのキャナルシティ側から見えるかもしれない。

モダンな市松模様と障子がアクセント

客室奥から入り口方向を見たところ。廊下に対して、ドアが斜めについているのが面白い。カードキーを入り口脇の所定の場所にセットすると、客室内の電気が使えるシステム。
大きなクローゼットには、引き出しもあり、便利だった。右側に見えるのは、広めのバゲージスペースで、壁面は鏡になっている。

充実のバスルーム

このホテルの客室の特長はバスルームにあると思う。まず、入り口は引き戸になっており、入って左手には、ご覧の通り、洗い場兼シャワーブースを仕切るガラスドアがある。スペースが完全に区切られていないので、8平米程度ながら、より広く感じられた。
バスローブ、浴衣、使い捨てスリッパ完備。

オープン当時話題になった透明シンク

96年にオープンした頃、おそらく初めて登場したと思われる透明シンクのデザインは、今でも新鮮に映る。ガラスのトップと2段になった石貼りの棚は、水はねを気にせず、私物を置くのに便利だった。
バスアメニティはオリジナル。死海のバスソルト、麻の垢すりはポイント高し。
トイレの後ろの壁面に10インチ程度のＴＶが備えられているが、バスタブから見るには無理かと思われる。

深いバスタブと工夫された照明

バスタブは深めで、背中のあたる部分が斜めになっていて、姿勢が楽で、つい長湯してしまった。給湯のスピードはとても速く、2、3分で一杯になった。
いちばんよかったのは、工夫された照明。3つのスイッチで、気分によって部分照明を変えられる。バスソルトを溶かして、１ヵ所だけ照明をつけ、ほの明るい中でバスタイムを楽しんだ。

シャワーも2種類

シャワーは固定とハンドの2種類ある。お湯と水の混合栓でなく、温度で調節するタイプなのは便利だと思う。シャンプー類は特筆するものではない。ハードが充実している分、アメニティグッズにも工夫がほしい。

システム家具のような調度類

市松模様を引き締めるブラックの収納には、ＴＶ、ミニバー、お茶のセット、引き出しが収められていて、すっきりしている。
その右側にはガラストップのライティングデスクがある。ただし、外国人仕様なのか、デスク面が高く、特にＰＣを使うには不便だった。また、ネットにはダイヤルアップで接続するが、電話代はチャージされなかった。

中洲の眺め

目の前で２つの運河が合流するという、博多の中心地らしい眺め。向こう岸に、アルド・ロッシがデザインしたイル・パラッツォが見えた。
ベッドは、セミダブル幅で、ダウンの上掛けはほどよい厚みがあり、リネンの肌触りもよかった。枕は、固め、柔らかめの2種類が用意されている。

調光できるナイトテーブル

ベッドの間に置かれたナイトテーブルの上には、電話、デジタル表示のアラーム時計、室内の照明の明るさを調節できるリモコンがある。特に、読書灯がそれぞれのベッドの真上についていて、とても明るかったのはうれしかった。
廊下なども照明の使い方が心にくいばかり。このホテルのおかげで照明の効果を見直した次第。

ガラス製の見せる柱

ロビー階にあるレストラン「アロマーズ」とロビーを仕切るガラスの柱が、照明を受けて、きれいに浮かび上がるさまは、とても華やか。
朝食はここで、和洋のビュッフェをいただいた。品揃えはごく普通だが、パンがおいしいうえ、ミニチュア瓶の蜂蜜が絶品だった。大きく取られた窓から射し込む朝日のもと、目覚める前のキャナルシティを眺めながらの朝食はすがすがしい。

クラブラウンジの屋上庭園

高層階のエレベーターホールから見た、5階にあるクラブラウンジの屋上庭園。周囲をビルに囲まれているが、緑が目を和ませる。このフロアにはなだ万もある。赤が目立つ建物がキャナルシティで、その向こうに見えるのがワシントンホテル。

「都市の劇場」の舞台装置

キャナルシティ内に作られた運河越しに見る、夜のグランドハイアット外観。ガラスケースに入れられた等身大のドールハウスを見るよう。「都市の劇場」というコンセプトを持つ、このエリアの重要な舞台装置になっている。

Vol.45 Four Seasons Hotel New York
心地よいバスルーム

Vol.46 Mandarin Oriental New York
個室トイレが○

東海、関東地方を直撃した台風22号は、今年9回目の列島上陸でした。被災された方々はほんとうにお気の毒としか言いようがありません。心からお見舞い申し上げます。ちょうど3連休にあたり、お出かけの予定を狂わされた方も多いと思いますが、いかがでしたでしょうか。さて、10月に入り首都圏ではすっかり涼しくなり、長袖を着るような陽気になりました。これから北から、山から紅葉の便りが次々に届く季節ですね。個人的には、春のお花見と秋のもみじ狩りは毎年の恒例行事として、どうしても外したくないのです。年々、東京近辺のもみじは色づいたと思うとすぐに散ってしまい、鮮やかな紅葉はどこか遠くに行かないと楽しめなくなってきました。今年はどこでもみじ狩りをしましょうか。

※ 掲載している情報はできるだけ正確を期していますが、間違っている場合もあるかもしれません。この記事に掲載された情報によって、読者が損害をこうむったとしても、発行者は責任を負うことができませんことをご了承ください。読者の自己責任の範囲で参考にしてくだされば、幸いです。
※この記事および画像を無断で転載することはご遠慮ください。
※メールマガジンは、まぐまぐ、melma、メルマガ天国!のシステムを利用して配信しています。ご登録・ご解除は、各サービスを通じてお願いいたします。発行者はご登録のメールアドレスをはじめ個人情報を得ておりません。

ホテル・アーカイブズ通信 (マガジンID：0000110758)

：URL http://www.mag2.com/

その他のメールマガジン配信システムで登録・解除する場合には、こちらから
＞＞melma!（m00089261）
＞＞メルマガ天国（ID:18982）

ホテル・アーカイブズ通信
発行者：HOTEL ARCHIVES
ご意見、ご感想なんでもお寄せください：info@hotel-archives.org