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Today's hotel |今日のホテル Volume.102
Released at 19 July 2005

ソフィテル東京
上野公園の四季を見下ろすブティックホテル
東京都心のホテルにリーズナブルな価格で気持ちよく滞在したい。そう思ったときに上野にあるソフィテル東京を選んだのは、以前ここのレストランで食事をしたことがあり、味や雰囲気の良さ、パブリックスペースのデザインのすばらしさなどに好感をもっていたからです。
ソフィテル東京は、ホテル西洋銀座などを設計した建築家菊竹清訓氏による特異なデザインで有名。26階建てでたった83室、1フロアーに最大4室という数字からわかるように、決して大きくない縦長のビルは、金属とコンクリートでできた巨大な樹木のようにも、都市を見下ろしている怪獣の骨格のようにも見える、他に例のないデザインの建物です。
実際に泊まってみると、目立つのは、「フレンチシックのブティックホテル」といコンセプトにふさわしい落ち着いたインテリアや、館内装飾の見事さです。特に、写真や絵、鏡を上手に使った装飾は、フランス的なエスプリを感じさせます。
今回は、19階の公園側のデラックスツインに宿泊しましたが、不忍池や上野の森を見下ろす客室からの眺めがすばらしく、快適にすごせました。朝食は、ビュッフェといいつつ、卵料理やパンケーキ、フレンチトーストなどを席でオーダーするスタイル。品揃え、味ともに、期待を裏切らない水準でした。
派手な建物とは対照的に、ホテルの中は静かで隠れ家的雰囲気。まさにオトナのホテルです。上野公園内には、博物館・美術館・コンサートホールが集中しており、こうしたイベントを楽しむ拠点としてもおすすめです。
ソフィテル東京
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基本情報
名称: ソフィテル東京
所在地: 東京都台東区池之端2-1-48
TEL: 03-5685-7111
FAX: 03-5685-6171
室数: 83室
主な施設: レストラン ラウンジ バー ジム
URL: http://www.sofiteltokyo.com/
プロフィール: 1994年開業の法華クラブのホテルを引き継ぎ、改装後、2000年オープン。フランスのアコーホテルズの日本進出第1号のホテル。
泊まった部屋: デラックスツイン 1室室料(2名利用朝食付き) 21,500円(税サ込み)
撮影時期: 2005年07月

詳細情報

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パリの街角のようなエントランス
歩道に張り出すキャノピーが印象的なエントランスは、パリかニューヨークの街角にあるプチホテルの入り口を想わせる。
もともと、この建物は、法華クラブが経営するホテルCOSIMAだったので、ビジネス系のホテルに車寄せは不要だったのかもしれないが、それが結果として良い雰囲気を作っているように感じた。
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しゃれた感じの吹き抜けのロビー
フレンチシックというコンセプトがぴったりのパブリックスペースは、このホテルで私がもっとも好きな部分。特に、1階ロビーは、開放的な吹き抜けになっているのだが、入ってすぐにはわからないところがまたいい。
巨大な壁に設けられた四角い仕切りには、1つ1つに真っ白いランの花が封じこめられている。エントランス真上にあるメインダイニング「プロヴァンス」が窓越しに見える。
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シックな色使いの隠れ家的空間
白とベージュと黒。3つの色が上手に使い分けられたロビーは、まさにシックな大人の空間。壁にかけられた抽象画もカラーコーディネートに一役買っており、壁際に置かれた壺や馬のオブジェが良い姿をしている。
ホテルで開かれた会合が終わった直後は、ざわざわした瞬間もあったロビーだが、ほとんどの時間は静か。大都市の中の隠れ家という感じでくつろげる空間である。
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眺望抜群
19階にある客室に足を踏み入れると、大きな窓わくに切り取られた上野の森の緑に目を奪われた。高層ホテルの上層階なのだから眺めが良いのは当然だが、東京都心でこれほど緑が目立つ景色は貴重だと思う。
眺めをじゃましない、茶系でまとめられたインテリア。窓際の右手の壁が鏡張りになっていて、31平米の部屋をより広く見せるように演出している。
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隠されたクローゼット
部屋の奥から入り口方向を撮ったもの。正面の板張りのうち、左から2つめの仕切りは、クローゼットの引き戸。最初、気がつかず、探してしまった。
ベッドは、最近増えてきたデュベスタイルでメイキングされており、個人的には、ターンダウン・サービスを待たずに、すぐ横になれるのは歓迎。適度な硬さのベッドと軽い上掛けは、寝心地上々だった。
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ライティングデスク
ベッド脇には、造りつけのライティングデスクがあり、LAN接続のソケットも完備されているが、有料(1日500円)。最近では、ビジネスホテルでも無料のLAN接続ができるところが多くなってきているので、いかがなものか。
バスローブがのぞいているクローゼットはかなりの容積があり、長期滞在も可能。高さもあるので、少々長めの洋服も安心してかけられる。
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シンプルなアーモア
ベッドの正面には、上段にはTVが収納され、下段は引き出しがついているアーモアが置かれている。TVは、CNNやBBCの他、フランス語のTV5も見られる。
部屋全体の照明は、ベッド脇、ソファの脇、デスク脇といった部分照明なので、夜は少々暗めに感じた。
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緑もよいが花見の季節は・・
窓際に置かれたソファのあたりに立つと、眼下に不忍池が広がっていると言いたいが、ハスにおおわれ、水面はほとんど見えない。池の向こうが上野公園で、桜の季節にはピンクに染まるのだろうかなどと想像してしまうほど、全体がよく見渡せる。
それほど気にならないが、手すりの内側に少し錆が浮いているのは残念。室内もメンテナンスが完璧ではなく、所々多少くたびれた部分が見受けられた。
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広いバスルーム
バスルームはやや広めで、入ってすぐ右側にシンク、左側にトイレ、正面が浴室という造り。白と茶の市松模様がおしゃれな大理石の床がスタイリッシュ。
浴室は、透明なガラスで仕切られ、バスタブの手前にやや狭いが「洗い場」がある。シャワーは固定とハンドの両方が備えられている。給湯のスピードは問題なかったが、ハンドシャワーの位置が悪く、結局バスタブの中でシャワーを使うことに。洗い場をシャワーブース代わりに使えると便利なのだが。
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バスアメニティはロクシタン
シンクはシングルだが、トップが広いので使い勝手はよかった。バスアメニティはロクシタンで、ハーブを使った自然派タイプ。ユニセックスな香りがいいと思う。タオル類は少々硬くて、あまり好きな肌触りではなかった。
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にぎやかな彩りのバー
2階に上がってすぐの所にあるバーカウンターは、パリの街にある酒場をモチーフにしたような雰囲気。
1階と2階をつなぐ階段やバーカウンターの回りの壁は、たくさんの絵や写真がかけられ、シックな1階とは対照的に「フレンチシックのかやくご飯状態」という感じで、ゲストを楽しませる空間が創りあげられている。
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光の柔らかさが際立つダイニングルーム
極彩色のバーカウンターのすぐ先に、メインダイニング「プロヴァンス」の入り口がある。
カラーコーディネートは、ここで再び大きく変わり、オレンジを基調とした明るい空間が出現する。今回、夕食をとらなかったが、以前、ここでハーブを上手に使った地中海料理を堪能したことがあり、朝食も美味しいだろうと、楽しみにしていた。
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期待を裏切らなかった朝食
朝食は、和食もあるビュッフェスタイル。フランスから生地を空輸して焼いている美味しいパンが食べられる他、コールドミート、サラダ、フルーツ、チーズ、ジュースなどが種類豊富でうれしい。
しかも、写真のフレンチトーストのほか、パンケーキや卵料理は、注文を受けてから厨房で作り、テーブルまで届けてくれる。オムレツがふんわり美味しく焼けていて、さすがフランス系のホテルと感心した。
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やっぱり特異なホテルの外観
外に出て、もう一度ホテルを見上げてみた。角度が変わると、ホテルの姿も変わってくる。これって、スターウォーズに出てくる帝国軍の戦闘機械のよう。
果たして、このような建物が緑豊かな不忍池の傍にふさわしいのか。ともあれ、ソフィテル東京が上野のランドマークとして定着しつつあることは間違いない。
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From Editor | 編集後記
第100号の編集後記で、最近ハマッているとご紹介しました超簡単手抜き料理、実はご存知の方がけっこういらっしゃいました。 その方々によりますと、厚揚げを焼き、ねぎなどの薬味を乗せて醤油をたらすところ、大根おろしを乗せてもいいし、生姜醤油をかけても美味しいとのこと。 さっそく試してみようと思いました。他に、簡単だけど美味しい手抜き料理をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。編集後記でご紹介させていただきます。

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