Today's hotel |今日のホテル Volume.56
Released at 13 July 2004

The Peninsula Hong Kong
世界のセレブが認める老舗ホテルに泊まってみたら・・。
ザ・ペニンシュラ香港は、旅慣れたゲスト、折り目正しく、背筋を伸ばした姿勢で、テキパキとした接客、清潔な客室、清掃が行き届いた、磨き上げられた館内など、評判通りの居心地が良いホテルでした。タワーのハーバービューの客室からは香港島のスカイラインを見渡せ、室内の広さも十分ではないかと思いました。
「Gaddi's」(フレンチ)と「嘉麟樓」(広東)はお料理、雰囲気、サービスともに満足しましたが、「The Lobby」と「The Verandah」での朝食は朝の気分を盛り上げるような雰囲気でなく、残念ながら楽しむことができませんでした。
有名ブランドが数多く並ぶショッピングアーケードがあり、ホテルゲスト以外の入館者が多いからか、多数のセキュリティが配置されているのには驚きました。
ホテルの空港リムジンサービスは、往復1,300HK$(税サ別)とタクシーに比べ約2.5倍ですが、香港入国時と出国時には、ホテル専属ポーターが荷物を運んでくれますし、出国の際には搭乗手続きも代行してくれます。気分の良さは格別、利用してみる価値のあるサービスです。気に入ったので、今年の年末の宿泊予約を行ってホテルを後にしました。
photo-top
メールマガジンの登録はこちらから!(by まぐまぐ)
基本情報
名称: ザ・ペニンシュラ香港
所在地: Salisbury Road, Kowloon, Hong Kong
TEL: +852-2920-2888
FAX: +852-2722-4170
室数: 300室(うちスイートルーム54室)
主な施設: レストラン8、バー2、スパ、ジム、プール、ブティック、ショッピングアーケード
URL: http://www.peninsula.com
プロフィール: 「東洋の貴婦人」と称されるクラシカル&エレガントな、1928年開業の歴史あるホテル。1978年に館内の大規模なリノベーションを行い、1994年には本館後部中庭に「The Peninsula Tower」を建設し、客室増加を図る。
香港を代表するレストランのひとつ「Gaddi's」(フランス料理)や「Spring Moon Chinese Restaurant(嘉麟樓)」(広東料理)をはじめ、スイス料理、日本料理など豊富な飲食施設を直営で有する。
「Conde Nast Traveler」などの旅行雑誌の読者投票で、常に高い評価を受けている。
泊まった部屋: Deluxe Harbour View Room  正規室料:1室1泊4,900香港ドル(税サ別)
撮影時期: 2004年5月
投稿者: まさあき

詳細情報

-
- -
堂々たる正面外観

ホテル正面外観。ホテルは1928年建設の7階建て「本館」と、その後部中庭に1994年建設の28階建て「The Peninsula Tower」からなる。建設年代および高さが大きく異なるものの、思いの外、違和感はなかった。
天井や柱頭にレリーフが施された、開業時の姿をとどめる本館グランドフロアにある「The Lobby」で供されるアフタヌーンティは有名・大人気で、席待ち客の列が絶えない。 一方、タワー最上階には、クラシカルなホテルとはミスマッチとも思える、前衛的なデザイナーPhilippe Starckが手掛けたレストラン&バー「Filex」がある。
タワー屋上には2つのヘリポートがあり、空港送迎などに利用される。
-
-
photo-01


photo-02
-
  -
香港島の摩天楼たち

ペニンシュラタワーの客室からの眺望。ヴィクトリアハーバーの手前に建つ「香港文化中心」や「香港芸術館」が視界に入るものの、香港島への眺望は十分楽しめる、好ロケーションに位置している 。
--
-


-
- -
絵になるプール

長さ18m、深さ1.5m、ローマンスタイルの室内プール。適度な規模と水温が心地よく、毎朝利用した。プールからあがると、おしぼりと冷水をサーブしてくれる。足元が滑らないように、スタッフが頻繁に床を拭いていたのには感心した。
プールがある8階から半階降りた本館屋上に、ホテル唯一の屋外施設「Sun Terrace」がある。デッキチェアに腰を下ろし、ヴィクトリアハーバーからの風に吹かれると、一気にアーバンリゾートモードとなる 。
-
-
photo-03


photo-04
-
  -
リゾートモード全開

Dining at The Peninsula Spa。プール脇で終日営業しているセミオープンの小規模な軽食レストラン。ゲスト専用レストランのため、利用者は少なく、ゆっくり食事ができる。
「The Lobby」と「The Verandah」でも朝食をいただいたが、目覚まし代わりに、ひと泳ぎした後、香港島を眺めながら、ここでいただく朝食が一番であった。但し、3つのレストランとも、朝食のお料理は満足できるものではなかった。
--
-


-
- -
窓が切り取るすばらしい眺め

Deluxe Harbour View Roomから香港島を眺める。真正面に「Hong Kong Convention&Exhibition Centre」、その背後に「Grand Hyatt Hong Kong」や新古典主義の超高層ビル「Central Plaza」が見える(灣仔地区)。
客室のカーテンと遮光ブラインドは、ナイトテーブルの上に備え付けられたタッチパネル式のリモートコントロールにより、自動開閉操作ができ、たいへん便利である。
-
-
photo-05


photo-06
-
  -
EAST MEETS WEST

Deluxe Harbour View Room。屏風の壁掛けやゴールド系の色使いによる、オリエンタルムードが漂う、ヨーロッパ調の落ちつきのある客室(42平米)。
タワーの客室は本館の客室に比べ、天井が低いと聞いていたが、圧迫感はなかった。
--
-

 

-
- -
文明の利器は隠す

客室の家具は、デザイン、材質、色が統一された、ヨーロッパ調で、部屋とマッチしている。ファクシミリなどの機器類は表出しないように、家具に上手く納められている。
アーモアには、テレビ、DVD、ミニバー、冷蔵庫が納められているが、コーヒー、紅茶、湯沸かし器が備えられていないのには、やや驚いた。クローゼットや引き出しは十分なスペースがあり、シティホテルではいつも荷物の収納に困っていたが、ここでは余るほど。
-
-
photo-07


photo-08
-
  -
ベッドから眺められる百万ドルの夜景

ベッドは外窓に対して垂直に置かれているため、ベッド正面に香港島のスカイラインが眺められる。出入口のホワイエと寝室との間にドアが設けられ(写真左)、寝室のプライバシーは確保されている。夕刻のターンダウン時に、ミネラルウォーターEvianが2本サーブされる。
--
-


-
- -
ファシリティは最先端

ナイトテーブルに備え付けられたタッチパネル式リモートコントロール。照明、空調、テレビ、ラジオ、DVD、カーテン、遮光ブラインド他、ほぼ客室内全ての機器類を集中コントロールでき、たいへん便利である。手を近づけるとコントロールパネルがほのかに明るくなり、操作しやすいように考えられている。
-
-
photo-09


photo-10
-
  -
使い勝手のよいバスルーム

バスルームは比較的広く(約11平米)、出入口正面の浴槽は大人の身体がすっぽり入るほど大きく、テレビ付き(写真右)。洗面台はバスルームの中央左右に設けられ、一方はバスアメニティーが(写真左)、他方は壁据付型のヘアドライヤーが備え付けられている。出入口から見て一番手前の左右に、トイレとシャワーブースが設けられている。
照明は2段階照明(ムードランプ)。バスアメニティーはMolton Brown。トイレは洗浄式ではない。
--
-


-
- -
老舗ホテルならではの心遣い

出入口のホワイエは比較的広くとられている。トランクベンチは弾力性がある布地が張られ、トランクを傷つけない配慮がなされている。その下は幅が広い2段の引き出しである。クローゼット(写真左)も十分な広さで、ワードローブ、4段の引き出し、セイフティーボックスが納められている。写真右下の小窓は靴磨きの依頼や新聞受け取り用のBOXである。
-
-
photo-11
Topics |トピックス
 
バックナンバーセレクション


-
Vol.34
Mandarin Oriental Hong Kong
マンダリン・オリエンタル香港
立地とシュアなサービスが、世界中のエグゼクティブから信頼されているホテル。
GO!
-
Vol.37
Inter Continental Hong Kong
インターコンチネンタル香港
ここのラウンジから眺める香港島の夜景は随一。
GO!

From Editor | 編集後記
毎週火曜日に、ご紹介記事のダイジェスト版と、ここには掲載していないホテルや旅館の最新情報や目的地周辺の観光情報など、旅の計画に役立つトピックスをHTMLメールマガジンに編集して発行しております。ぜひご登録くださいませ。

--
掲載している情報はできるだけ正確を期していますが、間違っている場合もあるかもしれません。 この記事に掲載された情報によって、読者が損害をこうむったとしても、発行者は責任を負うことができませんことをご了承ください。 読者の自己責任の範囲で参考にしてくだされば、幸いです。
この記事および画像を無断で転載することはご遠慮ください。
メールマガジンは、まぐまぐ、melma!、POSBEEのシステムを利用して配信しています。ご登録・ご解除は、各サービスを通じてお願いいたします。発行者はご登録のメールアドレスをはじめ個人情報を得ておりません。

メールマガジンの登録はこちらから。
ホテル・アーカイブズ通信 (マガジンID:0000110758)
Powered by MagMag :URL http://www.mag2.com/


その他のメールマガジン配信システムで登録・解除する場合には、こちらから
>>melma!
(m00089261)
>>POSBEE(ID00002862)

--
ホテル・アーカイブズ通信
発行者:HOTEL ARCHIVES
ご意見、ご感想なんでもお寄せください:info@hotel-archives.org
Copyright : 2003-2004 Hotel Archives |ホテルアーカイブズ通信. All rights reserved.