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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
HOTEL ARCHIVES
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で 発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理してデータベースにしていこうと思っております。

今週は和歌山県白浜温泉にあるホテル川久をご紹介します。建築費を300億円以上もかけたといわれた豪華なリゾートホテルですが、近年やや手頃な料金で泊まれるようになりました。 レポートしてくれたまかろんさんにとってはその独特な雰囲気も違和感がなく、滞在してみれば部屋の居心地の良さ、予想以上にすばらしい眺め、充実した「食」と意外にポイントが高かったようです。
「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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ホテル・アーカイブズWEBサイトAnnexを更新しました。

神宮前瞬のつぶやきコラム グランドハイアット東京 −朝から晩まで食べ歩き−Part1
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TODAY'S HOTEL Volume.48
Released at 11 May. 2004
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ホテル川久
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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ホテル川久
所在地: 和歌山県西牟婁郡白浜町白浜温泉
TEL: 0739-42-2661
FAX: 0739-42-2666
室数: 88室
主な施設: レストラン4、ワインセラー、プール、温泉大浴場、露天風呂
URL: http://www.aikis.or.jp/~kawakyu/frame.html
プロフィール: 1991年、会員制高級ホテルとしてオープンしたものの、95年には会社更生法を申請することになり、その後カラカミ観光の傘下に。贅を凝らした建物は村野藤吾賞を受賞しており、一見の価値あり。全室スイート仕様で一番狭い部屋でも70平米という余裕の広さ。
泊まった部屋: 707号室 参考料金:ホテルHPワンダフルプラン(平日)1室2名利用1泊2食1名分23,300円(税サ込み)
撮影時期: 2003年9月
投稿者: まかろん
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詳細情報 | Details
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泊まった707号室の入り口。「ホテル川久」、やっぱり豪華で派手なホテル、という印象でチェックインを終えてから案内されたせいか、この落ち着いた雰囲気の重厚なドアにはいい意味で驚かされた。 これから先にある「部屋」に、もしかしたら、かなり期待できそうかも…。
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リビングルームから見たベッドルーム。多少年季が入ってる個所も見られるものの、すべてに清掃が行き届いており、清潔感あふれる室内。 全体的にはシンプルですっきりした印象ながら、ファブリック類などは「とても上質なもの」と肌で感じることができるもので揃えてあり、家具や備品などもセンスのいいものでまとまっている。
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ベッドルームは白で統一。これも最上質のリネン。なんといっても嬉しいのは、ベッドの上で寝そべっていても真っ青な海が見えること。 この窓、下から上に持ち上げるようにして開けることができるのだが、なんと、手すりがない! 寝ぼけて開けて、そのまま海にダイブしてしまうかも?! なんともデンジャラス!
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リビングのリクライニングチェアと、二人で過ごすには充分すぎるほどゆったりとしたL字型のソファ。 普段はソファに寝転ぶなんてほとんどしないのに、このソファはなんとも寝心地がよい。全身を伸ばしてのお昼寝にもGood! いつもなら持ち込んだ雑誌や小物であふれてしまうホテルのテーブル。しかし、このテーブルにはたくさんモノを置いてもあまる「ゆとり」がある。 ルームサービスの朝食をセットしてもらった時に、改めてその大きさと使い勝手の良さを実感した。
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バスルームはダブルシンク。前面が総鏡張りで、部屋自体がゆったりとしたつくり。 鏡に映っている5本のバーはタオルをかけるウォームバー。アメニティもガラスの棚の上にセンスよく並んでおり、なかなかの品揃え。
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2泊したので、昼食を川久ホテル内の「レストラン八仙」でいただく。ここにはランチに手軽な天丼や定食ものがあり、お値段もリーズナブル。 ちなみにこの「天丼」、天つゆを関西風か関東風か選べる。東京ではあまり見かけない、関西風の白だしの天つゆでいただく天丼はあっさりしていて美味。 他にも麺類などほっとするメニューもあり、「ホテル川久」、なかなか「食」も充実している。
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紀州名産「南高梅」の梅ソーダ。ホテル奥のロビーでいただける。たっぷりの量で飲み応えあり。 美味しい!そうだ、今晩のイタリアンディナー、アペリティフは梅酒のソーダ割りにしよう!と思わせるほど。 ロビーラウンジはデザートが充実しており、ティラミス、プリン、ショートケーキなど、スタンダードモノをいくつか食べたが、どれもなかなかのお味。 3階分くらいはゆうにある大きなガラスの向こうには、青い海。心身ともにのんびりとティータイムが楽しめた。
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ルームサービスの朝食。たっぷりのフルーツ、数種類あるパン、大きなオムレツ。 二人でいただくには充分な量…だが、これは「一人分」。前日食べ過ぎたため、一人分しか頼まなかったのだ。 しかし、このヴィジュアル的になんとも豪華で立派な「朝ゴハン」の誘惑には勝てず、食べるつもりがなかったのに手が伸びてしまった。 食べてみてふと浮かんだ言葉は「シンプルで上質…」。
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和朝食は朝から懐石料理。「敷島」の20室ある座敷形式の個室の一つで、海を眺めながらいただいた。 「からだにイイもの」ばかりだということが実感できる、これまたシンプルながらも上質な朝食。 ニガテな私は残してしまったが、ここで出される梅干は1個300円はするらしい。
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ホテルの廊下にある、小さな吹き抜けに面した遊びのスペース。 館内にはそれぞれ由来のある面白い調度品が随所にさりげなく置かれていて、それらを見て廻るのもなかなか楽しい。
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次号は「ハワイ」のホテルのご紹介です…と言いたくなるほど、まるで合成写真でつくったような、真っ青な海と名の通り真っ白な浜辺のここ「南紀白浜」。 ちなみに、昨年の人気ドラマ「グッドラック」のオープニングのワイキキのシーンはここで撮影したんですよーと、自慢げに話していたのは、白浜観光時に利用したタクシー運転手さん。 なるほど・・。でも、この写真だと松の木が「パームツリー」に変われば・・ね!
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<泊まってみて>
「ホテル川久」?あぁ、あの派手な成金趣味のホテル…と、行く前にいろんなひとから言われての今回のステイ。 金箔を使った部分もあるので、たしかに金ピカなところもあります。でもそれだけが浮きだってるわけでなし、品がない感じでもありません。 和洋折衷、なんでもアリなのですが、不思議とそれらが渾然一体としていて、違和感はまったく感じませんでした。 たしかに経営がカラカミ観光に変わった現在、手頃な宿泊パックがあったり、団体客を受け入れていたり、と最初のコンセプトは大きく変わってるのかもれません。 実際、きちんとした格好のご夫婦もいれば、浴衣姿でウロウロしている団体サンにも会う。 でも、不思議と「このお値段だから致し方ないかも〜」というのはなく、「ここではなんでもアリなんだな〜」と思わせてしまうものがありました。 これが川久ワールド。建物同様、ここではゲストも渾然一体となってしまうのでしょう。 とにかく、この「ホテル川久」、実際に泊まってみて、「よくぞ、こんなものをつくった!」と感慨に耽ってしまいました。 「成金趣味」だけではとうてい作れないこのホテル。なによりメンテナンスをしっかりして、「川久ワールド」の保存に、これからも力を入れてほしいものです。
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編集後記 | From editors
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GWも終わり、撮ってきた写真を整理したり、旅のお土産話に花を咲かせたりしていらっしゃる方も多いことでしょう。 美しい風景を見たり、遺跡を訪れて歴史を肌で感じたり、その土地の郷土料理に舌鼓を打ったり・・日常生活とはまったくちがうシーンに身を置くことでずいぶんストレスを発散することができるのではないでしょうか。 旅を一つ終えるごとに、すぐまた次の旅が楽しみになるのは、その開放感を心もからだも覚えてしまっているからだと思います。 さて、来週は、豪華さはありませんが食通の間では知られているという料理旅館をご紹介します。
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