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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
HOTEL ARCHIVES
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で 発行しております。 国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理してデータベースにしていこうと思っております。

今週ご紹介するホテル花小宿は、兵庫県の名湯有馬温泉にある話題の和風ホテル。畳の上にベッドを置き、完全な泊食分離システムを取り入れています。次々に魅力ある施設が誕生して、訪れる人たちが路上にあふれ、一時の低迷を完全に脱した有馬温泉の中でも人気のホテルです。
「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.36
Released at 10 Feb. 2004
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ホテル花小宿
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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ホテル花小宿
所在地: 兵庫県神戸市有馬温泉寺参道麓
TEL: 078-904-0281
FAX: 078-904-3601
室数: 9室
主な施設: 食事処、貸切家族風呂2
URL: http://www.goshobo.co.jp/hanakoyado/hana1.html
プロフィール: 阪神淡路大震災の影響でクローズせざるを得なかった伝統ある旅館を有馬温泉復興の旗手「陶泉御所坊」が借り受け、運営するようになった和風ホテル。 「有馬温泉で一番源泉に近くて一番小さな宿」は、浴室にスロープを設けるなど、バリアフリーにも配慮している。中学生以上なら子連れも可。
泊まった部屋: 和室ツイン 木槿(むくげ)1泊室料 15,000円(税サ別)
撮影時期: 2003年11月
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詳細情報 | Details
zoom 写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。

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ホテルの入り口は昔ながらの旅館そのままで、風情のあるたたずまい。打ち水もすがすがしい広い玄関口を入ると、そこは昭和初期にタイムスリップした雰囲気。
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玄関口を客室につながる廊下側から見る。じゅうたんの敷いてあるところが上がり框になっており、正面の小部屋でチェックインする。部屋代は、何とチェックイン時に前払い。磨きぬかれた廊下の艶がいい味を出している。
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泊まった木槿(むくげ)の間は1階にある。入り口を入ると、小さな玄関間のようなスペースがあり、左手に小さなドロワーとその上にお茶のセット、右手の扉を開けると広いトイレと洗面スペースになっている。
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部屋は、8畳間に床の間と広縁がついているという、典型的な旅館の間取り。しかし、畳の上に置かれているのは、電動のリクライニング機能がついたツインベッド。そのうえ、ベッドの高さがとても低く、お年寄りや体の不自由な方に便利だと思われた。うぐいす色と紫色が表うらになったベッドカバーがとても個性的。
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特に装飾のない床の間の脇には、最新型のフラットTVが置かれている。手前にある扇風機は季節外れのような気もしたが、本体が木製という変わったもので、なぜか部屋にマッチしていた。とにかく、このホテルには魅力的なミスマッチがあちこちに仕掛けられていて面白かった。
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アルミサッシでない木枠のガラス戸と広縁に置かれた時代物の小さなソファ。庭は狭いが、手入れが行き届いていて、どこか懐かしい風景だった。低い塀の向こうにはごく普通のアパートの窓があり、人の姿が見えてしまうため、軒先のすだれが目隠しになっている。
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2つある貸切家族風呂の1つ、楓櫓(かえでろ)。茶色く見える方が有馬温泉名物の「金泉」。噴出した時には透明だが、温泉に含まれる鉄分が空気に触れると酸化して真っ茶色ににごるのだという。となりの釜のように見える方は、無色透明な「銀泉」。
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花小宿の宿泊者は、午後8時まで「御所坊」の大浴場も利用できる。小さな竹かごにタオルなどを入れて、浴衣丹前がけで御所坊までほんの数分。写真右手の建物が御所坊で、八百年の歴史を持つ名旅館。こちらも人気が高く、予約が取りにくい。和と洋を組み合わせた客室が興味深く、次回はぜひ泊まりたいと思った。
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御所坊が経営している「カフェ・ド・ボー」は、古い洋館を改装したおしゃれな喫茶店。丹波産の黒豆を使った黒豆タルトが有名だが、ショートケーキをいただいた。テラス席からは、日帰り入浴施設「金の湯」の入り口が見える。金の湯の建物脇には無料で利用できる「足湯」があり、大勢の人でにぎわっていた。
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晩のうちに予約すれば、花小宿で朝餉と呼ぶ和朝食をとることもできる。これにも心惹かれたが、泊食分離の便利さを試してみようと、カフェ・ド・ボーの下にある「パン・ド・ボー」で焼きたてのパンを選んで、カフェ・ド・ボーでコーヒーといっしょにイートインすることにした。
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<泊まってみて>
ホテル花小宿は料理自慢の宿でもあります。夕食は併設されている食事処「料膳旬重」でいただきました。 瀬戸内の魚をふんだんに使い、上品な出汁で薄味に仕上げられた料理はどれも美味しく、関西旅行の夕餉として十二分に満足できるものでした。 チェックイン時に希望すれば、御所坊で夕食をとることも可能です。食事代も6,000円からとリーズナブルに感じました。 また、御所坊の大浴場「金郷湯」は、たいへんユニークな造りになっています。昼食付き日帰り入浴プランもありますので、機会があればお試しになってはいかがでしょうか。 ちなみに、花小宿は部屋数も少なく、人気の宿ですので、週末ご希望の場合はかなりお早めに予約されることをおすすめします。
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編集後記 | From editors
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ここ2週間ほど当サイトのメールサーバの不具合が発生し、皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。やっと原因をつきとめ、現在は正常に戻りました。 今後このようなことが起きないように気をつけますので、ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。 さて、来週は、すばらしい夜景を見たいならここという、アジアのシティホテルをご紹介します。 立春を過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。それでも、土から顔をのぞかせたチューリップの芽が成長していくのを見ていると、遠い彼方からやってくる春の気配を感じます。 身のまわりで感じた「春の気配」、何かありませんか?
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