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ホテル・アーカイブズ通信 - http://www.hotel-archives.org
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ごあいさつ
このメールマガジンは、実際に泊まったホテル・リゾート・旅館を、泊まった人の視点でご紹介する目的で発行しております。国内、海外をアットランダムに取り上げていきますが、将来きちんと整理して、データベースにしていこうと思っております。

さて、今日お届けするのは、ホテル・アーカイブズを共に作っていこうという、まさあきさんからいただいた投稿です。マリン・リゾート派なら一度は訪れてみたいと思うであろう、ホテル・ボラボラを紹介してくださいました。南太平洋の島に40年以上前にオープンした老舗中の老舗リゾートは、時代が変わり、客層が変わっても、圧倒的なロケーションで、訪れる者を温かく迎えてくれるようです。最近は同じ島に競争相手も増えたので、ハード面でもソフト面でもさらに進歩してほしいものですね。

「ホテル・アーカイブズ通信」 発行人
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TODAY'S HOTEL Volume.08
Released at 22 July 2003
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Hotel Bora Bora
基本情報 | basic info about hotel
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名称:
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ホテル・ボラボラ (ボラボラ島/フレンチ・ポリネシア)
所在地: Point Raititi, B.P.1, 98730, Bora Bora, French Polynesia
TEL: +689 604 460
FAX: +689 604 466
室数: 54棟
主な施設: レストラン&バー2 ショップ テニスコート2 
URL: http://www.amanresorts.com
プロフィール: 1961年にオープンした、ボラボラ島では老舗リゾート。1988年からアマンリゾーツの運営となり、1999年に大規模なリノベーションを実施。客室はすべてヴィラタイプである。
泊まった部屋: Premium Fare Beach US$850
Premium Overwater Bungalow US$850
(いずれも宿泊当時の1室あたりの室料。リゾート専用ボートによるボラボラ空港送迎付き、税別)
撮影時期: 2002年8月
投稿者 まさあき
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詳細情報 | Details

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リゾートから徒歩30分のTV塔がある高台から見た、Overwater Bungalow。マリン・リゾート派にはこたえられない画である。
リゾートはボラボラ島の南端・ライティティ岬に位置し、敷地中央にレセプションやマティラレストランなどを配し、これらの東西にファレ(スイートタイプのヴィラ)とバンガロー、さらに西側に海上バンガローとドック(桟橋)が配置されている。

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Matira Restaurantは岬の先端の高台にあり、オープンエアでラグーンが一望できる。インターナショナル料理を朝昼夕の三食提供する。ビーチにあるPofai Beach Bar & Restaurantでは、軽食がとれる。同じ厨房でつくられる料理に特筆すべきものはないが、さすがフランス領、パンは美味しかった。
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Matira Restaurantの内部。中央に見えるのは、小さな白い貝殻をつなぎ合わせたレイで飾られたシャンデリア。風にゆれて心地よい音を奏でている。夕食時には、テーブルクロスの上にコーヒー豆で曲線を描いたり、花弁を散りばめたり、日替わりでデコレイトされて面白い。
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Premium Fare Beach(ヴィラ約71平米+デッキ約44平米)。パンダナスの葉で屋根を葺いたポリネシアンスタイルのヴィラが、周囲の景観と調和している。ヴィラはL字型に居間・寝室・浴室が配置されたスイートタイプで、前にはきれいなビーチが広がる。デッキに手足の洗い場はあるが、シャワーがあればより便利であろう。テーブルやデッキチェアに日よけのパラソルが欲しいところ。
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ファレのリビングルーム。広さは約24平米で、軒の出が深いため室内は暗い。シーリングファンのみで空調設備はなく、雨季(夏季)はすごしにくいのではないだろうか。地元の木と竹で作られたと思われる、頑丈で大きめのソファ、オリエンタル調のライティングデスク、中型のドロワーが備えられ、CDプレイヤーもある。ミニバーにはコーヒー豆とコーヒーメーカーがあり、コーヒー好きには嬉しい。また1日1リットルのミネラルウォーターのサービスもある。
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ファレのベッドルーム。広さは約18平米で、ベッドマットの位置が高い天蓋付き4本柱キングサイズベッドである。グリーンの布はパレオでホテルからの贈り物。シーリングファンだけではなく空調設備もあり、快適だった。中型のドロワーが備えられてある。隣接して、ソファが置かれた約10平米の小部屋(写真右奥)があり、海への眺望もひらけているうえ、デッキへも直接出入りできて何かと便利だった。
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ファレのバスルーム。洗面浴室は約18平米と広く、クローゼット、トランク置き、トイレ、ダブルシンクの洗面台、化粧台、猫脚のバスタブ、シャワーブースを備え、外部からの視線は石垣でさえぎられている。上質なタオルが種類・数とも豊富に用意され、バスタブには格子状の小物置が架け渡され便利だった。水量(湯量)は十分だったが、固定のシャワーヘッドとシャワーカーテンは改善して欲しい。バスアメニティはひと通り揃っている。
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Premium Overwater Bungalow(バンガロー約42平米+デッキ約16平米+フロート約8平米)。リーフの際に建ち、海面を覗くと魚の姿がたくさん見える。シュノーケリングやフィッシュ・フィーディングに最適。シャワーも設けられているフロート(簡易な桟橋)がとても便利だった。サンデッキは食事の場としても十分な広さだが、洗濯物を干すのはいただけない。ファレ同様、日よけのパラソルが欲しい。
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刻々と変化する海の色やパヒア山を眺められるサンデッキからの眺望は本当に素晴らしい。
海上バンガローは同じ平面であるものの、建つ場所により2タイプに分けられる。プレミアムは深いリーフの際に建ち、残りのバンガローは浅いラグーンの上に建つ。しかし、現在はルームタイプの区別がなくなり一本化されている。
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海上バンガローのベッドルーム。広さは約32平米で、ファレと同様のベッドである。シーリングファンのみで空調設備がなく、風通しをよくするために多くの開口部が設けてある。籐製の二人掛けソファがあるが、マットのあるソファの方が横にもなれ、くつろげるであろう。波の音は、思いのほか気にならなかった。
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海上バンガローのバスルーム。広さは約10平米で質素な感じがした。寝室と浴室の壁に開口部があるが、バスタブに浸かって海を眺めることはできない。洗面台の周りに小物を置くスペースが少なく、多少不便だった。トイレは個室であるが、ドアがないのには笑えた(修理中?)。シャワーヘッドが固定であるうえ、シャワーブースに照明がないため使いにくかった。施工の粗さが目立つ箇所がいくつかあった。
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<泊まってみて>
長年訪問したいと考え、数回宿泊予約をトライしましたが、かなわないでいたリゾートでした。今回は宿泊の1年前に予約し、プレミアム・ファレ・ビーチに3泊、プレミアム・オーバーウォーター・ バンガローに4泊することができました。個人手配で直接ホテルと連絡をとりましたが、毎回迅速で丁寧な返事でした。実際に滞在してみると、思いのほか静かで時間がゆったりと流れ、付かず離れずのサービスが心地よく、リフレッシュすることができました。客室内・庭・通路・ビーチの清掃や草木の手入れが行き届いていたのも、快適にすごせた一因です。今後は、客室の水回りの改善や料飲施設の充実とより美味しい料理の提供を期待しています。
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編集後記 | From editors
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マリン・リゾートが大好きなまさあきさんから、ボラボラの写真を見せていただいた時に、その海の色にすっかり魅せられてしまいました。雑誌などですでに有名なホテル・ボラボラですが、実際に滞在した方の視点で紹介されると、まさに自分が泊まっているかのような現実感があります。特にリゾートは、滞在期間もシティホテルなどにくらべると格段に長くなりますから、どれだけ居心地がいいかどうかが気になるところです。そういった意味でも、貴重な情報をお届けすることができたのではないでしょうか。さて、次号は、イタリアはナポリの眺めのよいホテルをご紹介する予定です。いよいよ夏本番。今年の夏のバカンスはどちらに行かれますか?
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